プラセンタの副作用まとめ|プラセンタ使用で起きる可能性がある体の変化について

美容や不老の秘薬として様々なシーンで活用をされるようになったプラセンタ。

 

プラセンタの活用を考えるユーザーの中で特に関心の高いテーマのひとつに「副作用」の存在があります。

 

結論から言うと、プラセンタは副作用が出る場合があります。

 

とはいえ、ここでいうプラセンタとはサプリメントメントではなくプラセンタ注射をはじめとするヒト胎盤を用いたプラセンタのことです。

 

しかし確実に副作用があると言えないのは、プラセンタを使用してから体調不良を訴えたからといって直接プラセンタが関与しているという確固たる証拠がないからです。

 

このページでは、プラセンタの副作用と思われる症状と、その症状がなぜ起きるのかについて紹介をしていきます。

 

プラセンタの副作用

 

プラセンタの副作用と思われる症状は多岐にわたります。

 

具体的な症状として挙げられるのは、

 

アレルギー関係 アトピー/湿疹/蕁麻疹/喘息 など
消化器関係 吐き気/腹痛/下痢/便秘 など
病気系 子宮筋腫が大きくなる/乳がんになる/肝機能障害/頭痛/倦怠感 など
肌関係 ニキビ/肌荒れ/白髪 など
生理関係 量の変化/生理が遅れる/胸が張る など
睡眠関係 眠れなくなる/眠くなる など
その他 むくみが出る/太る/男性機能の低下/体臭 など

 

などの症状です。

 

※上記症状はあくまでも、プラセンタを使用した後に上記のような症状が現れたためメーカーに問い合わせをしたり、ウェブに投稿されている情報を収集したものの一部です。
体の不調は、体内の様々な要因が積み重なることによってあらわれます。

念の為もう一度お伝えしますが、これらの症状にプラセンタとの因果関係が確実にあるということは証明されていません。

 

ですが、プラセンタを使用し始めてこれらの症状になったという方もいらっしゃるので、何かしらの影響を与えている可能性はあります。

 

サプリメントメントでも副作用はあるの?

もしあなたがサプリメントメントについて「粗悪なものを飲みたくない」「副作用のあるものを飲みたくない」と考えていて、プラセンタの副作用について調べているのであれば、あまり心配は要りません。サプリメントメントはあくまで健康食品ですから、もしも重篤な副作用が報告されるようであればとっくにプラセンタのサプリメントは販売禁止になっているでしょう。しかし、食物アレルギーを引き起こす可能性はありますので、変調をきたしたら飲むのをやめて医師の相談を仰いでください。

 

粗悪な偽物や副作用が気になるということでしたら、公的機関であるJHFA(日本健康・栄養食品協会)の認定を受けているプラセンタ原末を使用している商品が安心できます。

 

JHFAマーク

JHFAの認定を受けている副作用の心配のないプラセンタ

 

TP200NEXT

種類:サラブレッドプラセンタ 7月度キャンペーン価格:2,500円 配合量:200mg

 

 

 

ヴィーナスプラセンタEX

種類:豚プラセンタ 7月度キャンペーン価格:1,000円 配合量:540mg

 

 

 

JHFAの品質規格基準に該当しているプラセンタは間違いなく本物と言えます。プラセンタと名乗ってはいるものの、実際は馬や豚の子宮をまるごと加工した粗悪な商品が出回っているのも事実です。

 

子宮丸ごと加工の何が問題かというと、そのほとんどがただの「肉」だからです。JHFAではプラセンタを以下のように定義づけています。

 

JHFAにおけるプラセンタの品質規格基準
プラセンタというのは本来、食用の胎盤で作られなければいけないということです。子宮丸ごと加工がダメな理由がお分かりいただけたでしょうか。

 

ではこのJHFAの規格基準に適合した原料を使用している商品はどれなのか?というのが気になるところですよね。

 

私が調べた時だと、29商品が該当していました。ですので、このリストに従い、ドリンクを除いた現在販売中の商品に絞って価格を調べてみた結果がこちらです。

 

ちなみにこれらのサプリメントは全てこちらのJHFAのページ(11.その他 プラセンタ食品)にリスト化されていますので、こちらの参考ページが根拠となります。

アレルギー関係の副作用

 

プラセンタはアレルギー症状を緩和する効能があると言われている一方で、プラセンタを飲んだことによってアレルギー症状が生じることもあります。

 

ですがこの症状は極々稀に出るものだということを覚えておきましょう。

 

アレルギー症状として現れる可能性があるのは

・アトピー
・湿疹
・蕁麻疹
・喘息

といった症状。

 

サプリメントメントの場合は食物アレルギーの一種と言えますが、ごくまれに生じるアレルギー反応に異常蛋白アレルギーがあります。

 

異常蛋白アレルギーは痒みや発疹を伴うアレルギー反応ですが簡単に言えば、プラセンタのたんぱく質に対して身体が拒絶反応を起こし、排除するための抗体が生成されることによっておこります。

 

一般的にプラセンタによるアレルギー反応は、使用した直後ではなく数時間経過したのちに発症することが多いので、もしアレルギー反応の副作用が生じた場合は、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。

 

ちなみに、プラセンタ製剤(注射)による過敏症が生じる確率は、ラエンネックで0.37%メルスモンで0.1%から5%未満と言われています。サプリメントメントの場合はこの確率よりも危険性は低いと言えます。

 

 

消化器関係の副作用

 

下痢や嘔吐、腹痛や吐き気などの消化器系に関わる症状はいくつかの要因が考えられます。

 

まず初めに考えられるのがアレルギーの存在。
プラセンタに含まれる成分は、未だ完全に解明されているわけではありません。
そのため、体にプラセンタの成分を取り入れることによってアレルギー反応を起こして消化器官の異常をきたしている可能性があります。

 

次に考えられるのが好転反応。
プラセンタの栄養素によって体の機能が上向きになっているときに、毒素排出のデトックス効能として現れる反応です。
体の調子が良くなる一歩手前の状況だと考えられるでしょう。

 

最後に栄養過多。
プラセンタの他にもサプリメントメントを飲んだりしている場合に起きる可能性がある症状です。
栄養素は適切なものを適切な量取り入れないと体に異常をきたす可能性があります。

 

プラセンタの副作用として挙げられることが多い消化器官の不調ですが、基本的には好転反応と見て良いでしょう。
症状が続く場合には病院で診察してもらうようにしてください。

 

病気系の副作用

 

プラセンタの副作用には、重篤な病気に関わるものもあると囁かれています。

 

子宮筋腫や乳がん、肝機能障害などです。
しかし、これらの症状とプラセンタの関係は完全に解明されたわけではありません。

 

プラセンタ注射による肝機能障害の副作用報告に対して、「日本胎盤臨床医学会」の論文では、プラセンタとの因果関係がはっきりしていないことを主張しています。
http://jplaa.jp/ppt/yoshida.pdf

 

また、日本乳癌学会でも、乳癌治療中のプラセンタ使用について症状が悪化するなどのコメントはできないという文言をだしています。
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/use/u01/

 

乳癌や子宮筋腫、肝機能障害を発症させ、症状を重くさせると勘違いされがちなプラセンタですが、現在の医療研究ではその効能や副作用は明確にわかってはいないのです。

 

そのため、重篤な病気を発症・悪化させる副作用については、コメントすることができない。
という答えが今のところの正解だといえます。

 

重篤な病気を引き起こす副作用があるのかもしれないし、ないのかもしれない。ということですね。

 

また、プラセンタには頭痛や倦怠感といった副作用の口コミや報告がありますが、頭痛を発症するよりも、頭痛の軽減ができた人の方が圧倒的に多いので、こちらもプラセンタによる影響かどうかは確かではありません。

 

プラセンタの好転反応とも考えられますし、プラセンタによる影響で急に体の中のバランスが崩れた影響だとも考えられます。

 

万が一プラセンタ使用でこのような症状が出たら、プラセンタの使用をやめて様子を見るようにしてください。

 

肌関係の副作用

 

本来、プラセンタがもたらす肌への効能は、代謝を良くして肌の調子を整える効能です。

 

しかし、プラセンタの副作用にはニキビができたり肌荒れが起きたりといった症状が報告があります。

 

この副作用は、プラセンタの持つホルモン分泌をサポートする作用と、肌の調子を整える前に出る好転反応が関係した副作用だと考えられています。

 

プラセンタを使用することで、私たちの体の中では成長ホルモンの分泌に働きかけます。
成長ホルモンは肌の調子を整える役割を果たしてくれるホルモンでもありますが、同時に皮脂の分泌を過剰にしてしまうホルモンでもあります。

 

プラセンタの使用で成長ホルモンの分泌が活発になると、良い影響だけでなく悪い影響も起きてしまう可能性があるのです。

 

プラセンタに限らず、サプリメントメントや漢方薬を使用した際、一時的に体の調子が悪くなってから調子が上向く「好転反応」というものがあります。

 

プラセンタの場合、肌に好転反応が出る場合が多いようで、プラセンタを使い始めた直後にニキビや肌荒れといった肌トラブルが起きることも珍しくありません。

 

あなたの肌に起きたトラブルが使用していくうちになくなるようであればそれは好転反応なので、正確には副作用ではないといえるでしょう。

 

ですが、長期にわたって肌トラブルが続くようだったらプラセンタの使用をやめるようにしましょう。

 

そして気になる白髪ですが、プラセンタには髪の毛を育てる為の栄養素が豊富に含まれています。

 

プラセンタを使用して白髪になる例は確認できませんでしたので、現状ではプラセンタと白髪になることに関係性はないといえます。

生理関係の副作用

 

プラセンタを飲むことによって生理痛が酷くなる原因は成長因子にありました。

 

成長因子は生理の活動をサポートする働きがあり、簡単に言えば生理が活発になることが関係しています。

 

生理が活発になることで、生理が早まったり出血量が多くなったり、生理痛が酷くなるなどの症状が出るだけでなく、胸の張りや、場合によっては生理が遅れるなどの症状がでることもあります。

 

ですが、本来プラセンタは生理による悩みを軽くするのに使用されるものもあります。そのため、生理不順の人には良い影響が出ることも多いですが、生理によるネガティブな症状がある方はその症状がもっと重くなる可能性があることも覚えておきましょう。

 

もしあなたがプラセンタを使用して「生理痛が酷くなった」「出血量が増えた」「胸が張って痛い」などの症状と感じたら立派な副作用と言えます。

 

少しの期間使用してみて兆しが見えないのであれば、飲むのを控えた方が良いでしょう。

 

 

睡眠関係の副作用

 

プラセンタは不眠の症状に対して有効とも言われる成分です。

 

しかし、そんなプラセンタを使用することで「眠りすぎてしまう」「逆にもっと寝れなくなった」などの症状を訴える方がいます。

 

この睡眠に関係する副作用は、プラセンタの自律神経を整える作用が大きく関係していると考えられます。

 

自律神経は私たちの気持ちのオンオフを切り替える神経で、オンとオフのバランスが取れていないと夜眠れなくなったり昼間眠くなったりします。

 

プラセンタはそんな自律神経の調子を整える作用があるのですが、プラセンタを使い始めたばかりの頃はまだ体がプラセンタに慣れていないことで自律神経がうまくバランスを取れないということが起こりうるのです。

 

プラセンタによる睡眠に関わる副作用は、プラセンタの成分を体に取り入れる準備ができていないために起きる自律神経のバランスの乱れによって引き起こされるということです。

 

睡眠に関わる副作用は使用しているうちに落ち着いてくるはずですが、日常生活に支障をきたすようでしたら使用をやめた方が良いといえるでしょう。

 

その他の副作用

 

その他の副作用で耳にするのは「太る」「むくみができた」「男性機能が低下した」「体臭が出た」などの症状。

 

「太る」に関してはプラセンタの食欲増進作用が日々の摂取カロリーを多くして体重を増やしてしまった可能性が大いにあります。

 

体の代謝が良くなることで、お腹の減りが早くなって食べる量が増えてしまったことで起きる症状です。また、プラセンタにはホルモンバランスを整える作用があるので、バランスが整いきる前のアンバランスなホルモンバランスがむくみの発症リスクを上げて、むくみの発生によって体重が増えたことも考えられます。

 

食べる量のコントロールをすれば副作用として太ることは出ませんし、むくみも本来のプラセンタの効能が発揮されれれば自然と亡くなっていくでしょう。

 

男性機能の低下については、プラセンタの女性ホルモン分泌をサポートする効能が影響していると考えられます。ですが、こちらも本来のプラセンタの自律神経とホルモンバランスを整える効能を考えると一時的なものだと考えて良いでしょう。男女ともにそれぞれ正常なホルモンバランスは異なりますので、それぞれの体に合わせたホルモンバランスに整えてくれます。

 

最後に体臭ですが、こちらは体に溜まっていた毒素を排出している最中だと考えられます。
体臭は汗や皮脂に混ざった成分が細菌によって分解される時にでる不快な臭いのこと。

 

プラセンタは代謝を良くして体の老廃物(毒素)が排出する働きを持っているので、体の毒素を排出している最中に体臭がきつくなることは十分に考えられる症状だといえます。

 

その他のプラセンタの副作用は慢性的なものではないと考えられるので、副作用というよりは好転反応といったほうが良いかもしれませんね。

 

摂取方法の違いによって副作用リスクは変わる?

プラセンタの使用方法は大きく分類すると以下の3つになります。

  1. 注射
  2. 経口摂取
  3. 皮膚に塗布

この中でもっとも副作用リスクが高く注意が必要なのはプラセンタ注射になります。

 

そもそも副作用とは、医薬品を使用することによっておこるはずの効能が予期していない場所にも作用してしまうことを言います。

 

医薬品として認定を受けている時点で、確実な効能があるため副作用のリスクも比例して高くなっていきます。

 

カプセルや粉末などに含まれたプラセンタを口から取り込む場合は、一度胃腸の持つ優れた機能により処理をされ、体にとって必要な形で吸収されるため副作用のリスクは少なくなります。反対に、効能の実感値も比例して穏やかになります。

 

ちなみに同じ理由から、医薬品としてプラセンタを使用する場合もプラセンタ注射よりも内服薬の方が副作用リスクは低くなります。

 

化粧品や原液などにプラセンタを含めて、皮膚に塗布する場合は副作用はほぼないと考えてよいでしょう。

 

プラセンタの副作用は明確に判明しているわけではありません

 

プラセンタの副作用報告は、確実にプラセンタが副作用を及ぼしていると確認が取れているものはありません。

 

副作用が発症した後、確認作業を行った症例もいくつかありますが、そのほとんどが明確にプラセンタが影響を及ぼしていると断定できる結果ではないのです。

 

医薬品として認められている成分ではありますが、プラセンタはあくまで豊富な栄養素を体の中に補給するための成分です。

 

そのため、体の中に吸収される栄養素がいきなり増えたことによって体が慣れていないことによる影響が大きくあると考えられます。

 

プラセンタ使用によって起きる症状は、副作用という概念よりも体が馴染むまでの好転反応期間だと捉えておくほうが良いかもしれませんね。

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