プラセンタはドリンクよりも粉末の方が良い理由
プラセンタにはドリンク状の液体と粉末タイプのもの※があります。
プラセンタはどちらを飲むのが望ましいのでしょう?
馬プラセンタを飲むときにおすすめな「馬プラセンタの形状」についてまとめました。
※粉末タイプには、粉末のものとカプセルに包まれているものがあります
プラセンタの形状による違い
液体と粉末。大雑把に括るならどちらもプラセンタの恩恵を受けられることに違いはありません。
しかし、どちらにも一長一短があるので、まずはプラセンタの形状によってどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
液体と粉末のプラセンタを比較しました
液状のプラセンタと、粉末状のプラセンタのメリット・デメリットを一目でわかるように比較表を作成しました。
ドリンクタイプ | カプセルタイプ | |
---|---|---|
価格 ※1ヶ月 |
10000円前後 |
5000円前後 |
含有量 | 少ない |
多い |
におい | 弱い |
強い |
飲みやすさ | 飲みやすい |
若干飲みにくい |
混ぜ物の量 | 多い |
少ない |
プラセンタの効能をしっかり実感したいなら、粉末のプラセンタの方が良いことがこの比較表からは見てとれますね。
でも、ドリンクタイプと粉末タイプではどれくらい馬プラセンタの含有量に違いがあるのでしょう?
液体と粉末の含有量の違い
プラセンタは、液体と粉末では圧倒的に粉末の方が純粋な含有量が多くなります。
なぜなら、ドリンクと粉末ではプラセンタ商品を精製するプロセスが異なるからです。
プラセンタを液状・粉末にするためには以下のプロセスを踏むことになります。
プラセンタ(胎盤)
↓
プラセンタエキス(ドリンク)
↓
プラセンタ粉末(原末)
馬などの胎盤からプラセンタエキスを精製する際、まず初めに不純物が取り除かれます。この工程で、プラセンタに含まれる細胞膜などのある程度の不純物は排除されます。
そしてプラセンタエキスからプラセンタの原末(粉末)を精製する際に、プラセンタ液に含まれる水分を100%除去し、細かい不純物も取り除きます。この工程まできてやっと純粋有効成分のみを残したプラセンタ粉末が完成するというわけです。
※液体のプラセンタには約80%〜90%の水分が含まれているので重さを単純計算すると3000mgの馬プラセンタ液から300mgのプラセンタ末しか抽出されません。
簡単に粉末のプラセンタと液体のプラセンタの違いを確認しておきましょう。
含有量は原末の状態だと120mgなどと表現されますが、液体となると30,000mgなどと表示されます。
ぱっと見だと液体の方が多くプラセンタを含有しているように見えますが、単純な数字の大きさに騙されてはいけません。
馬プラセンタの液体から『フリードライ製法』『スプレードライ製法』によって水や不純物だけを取り除いて粉末状にしたもの。(純粋な馬プラセンタ成分)
原末にする前の状態で水や不純物が配合されている状態のエキス。(水や不純物の混じった馬プラセンタ成分)
※液体内は8〜9割が水とされているのでほとんどが水。
30,000mgの馬プラセンタ配合!
という宣伝をしているドリンクは、30,000mgの純粋な馬プラセンタ原末が含まれているというワケではありません。
「純粋なプラセンタ成分を含む30,000mgの液体配合!」という意味です。
液体プラセンタ30,000mg配合のドリンクには純粋なプラセンタ粉末(原末)がたくさん含まれているわけではないのです。
※ドリンクは成分表記に具体的な含有量を載せていません。メーカー側も実際に馬プラセンタの成分がどれだけ含まれているか把握していないからです。
粉末のサプリメントかドリンクで選ぶなら粉末のサプリメントがおすすめ!
原末(粉末)と液体の違いがわかっていればもう表記の違いに騙されることはありません。
「プラセンタ成分30,000mg配合!」といった表記のプラセンタドリンクはほぼ水である場合が考えられますので、プラセンタを選ぶ際は数値だけに惑わされずに原末量を見るようにしましょう。
ドリンクのプラセンタに含まれる純粋なプラセンタ成分は、容量(ml)の中のわずか3%〜15%といわれています。
プラセンタを間違いなく体に取り入れるには、ドリンクではなく粉末のサプリメントを選ぶのがおすすめです。
プラセンタの粉末の品質について
プラセンタに含まれる成分の効能や品質は、成分の抽出方法や製法によって異なります。
プラセンタ自体の品質が抽出方法によって影響されるということは、必然的に効能や安全性にも直結してくるというわけです。
ここからは品質によって効能がどのように変わるのかを詳しく見ていきましょう。
抽出方法と製法で品質や効能が変わる
プラセンタエキスの抽出方法や、プラセンタ粉末を作る製法によって、プラセンタ粉末の品質や効能は大きく異なります。
まず覚えていただきたいのは、
抽出方法⇒プラセンタ(胎盤)からエキスを抽出する方法
製法⇒プラセンタエキスから粉末を精製する方法
という抽出と製法の違いについてです。
抽出方法と製法によって、どれだけ品質や効能が変わるのかを見ていきましょう。
抽出方法
プラセンタの抽出方法は『酵素分解法』『ラエンネック製法』『加水分解法』『凍結融解法』に分けられます。
どれも違う方法で馬プラセンタの液体を抽出するので、抽出方法はプラセンタ成分の品質に大きく関わります。
純粋な成分の抽出率が高い方法は『酵素分解法』です。
この抽出方法でプラセンタ成分を抽出すると、美容や健康に必要な有効成分をほぼ取り出すことができます。
そのため、プラセンタを選ぶ際はなるべく『酵素分解法』『ラエンネック製法』を選ぶのがおすすめです。
しかし、抽出方法を確認したくても確認ができないものも存在しますよね。
そんなときには1粒あたりのプラセンタの含有量をチェックして下さい。
酵素分解法は抽出率が高いので配合されるプラセンタの量(mg)も多くなります。
このことから、抽出方法が不明な場合はプラセンタの含有量をチェックすることでおおよその馬プラセンタ抽出方法を把握することができます。
製法
製法とは、様々な抽出方法で抽出したプラセンタエキスを粉末にする方法のことです。
プラセンタエキスを粉末にする方法には『フリーズドライ製法』と『スプレードライ製法』の2種類の製法が存在します。
この2つのうち、選ぶべき製法は『フリーズドライ製法』。
スプレードライ製法はプラセンタを粉末にする際に希釈剤を混ぜるので、粉末になった段階でプラセンタの成分に若干の混ぜ物が入ってしまいます。また、この製法はプラセンタエキスに熱を加えるので、プラセンタの成分を破壊してしまう可能性があるためです。
品質の高いプラセンタの効能を実感するには、熱を加えず、混ぜ物も混入しないフリーズドライ製法で作られた粉末のプラセンタを使用するのがおすすめです。
原末・純末・エキス末の違い
粉末のプラセンタサプリメントの原料表記には、『原末』『純末』『エキス末』などの様々な表示の仕方がされていますよね。
製法やプラセンタの種類によって何かが異なると思いきや、この3つの表記方法はどれも同じ『粉末にしたプラセンタ』のことを指しています。
ぱっと見純粋なプラセンタという意味で『純末』の物を選びたくなってしまいますが、どれも純粋なプラセンタの粉末のことを指すので悩む必要はありません。
大切なのは、粉末のプラセンタをどのように抽出し、どのような製法で製造しているかどうかです。
表記の違いに混乱させられないようにしてくださいね。
参考:日本健康・栄養食品協会「プラセンタ食品品質規格基準 概要」
粉末のプラセンタ商品
カプセルや錠剤のサプリメントメントとしてプラセンタが販売されている場合、そのサプリメントメントには粉末のプラセンタが使用されています。
しかし、プラセンタには粉末のまま飲み物に溶かして飲んだりするためのプラセンタも販売されています。
ここからは粉末状のまま販売されているプラセンタ商品を紹介していきます。
オリヒロ プラセンタコラーゲン 袋タイプ 180g
プラセンタと相性の良いビタミンCとコラーゲンを配合した粉末タイプのプラセンタ。
1日1回、大さじ山盛り1杯(6g)で約100mgのプラセンタを飲むことができます。
バニラ風味の顆粒タイプで、気になるニオイを抑える工夫もされています。
エクスプラセンタパウダー
プラセンタのほかに「コラーゲン」「セラミド」「低分子ヒアルロン酸」「コエンザイムQ10」が配合されたオールインワンプラセンタ粉末のエクスプラセンタ。
1回3gの中に生換算4000mgのプラセンタが含まれているということですが、こちらは生換算なので粉末にしたときにどれくらいプラセンタが含まれているのかわからないのが少し不安になるところ。
美容成分とプラセンタの協力しあう効能は期待できますが、プラセンタの配合量をもっと明確にしてもらえたら安心して使用できそうです。
マルマン 極上のつや、輝き プレミアムプラセンタ20,000mg
1日約4gでプラセンタエキス末400mgを飲めるプラセンタ粉末です。
コラーゲンペプチドを配合することでお肌のつやを取り戻す働きが期待できます。
人気美容成分も合計10種類配合しているので、高い美容への効能が期待できます。
コラーゲン&ヒアルロン酸+プラセンタ
1回約6gでプラセンタエキス末100mgを摂取できる粉末プラセンタです。
プラセンタのほかにもビタミンCやコラーゲン、グルコサミンなどを含んでおり、高い美容への効能が期待できます。
食物繊維を配合していることで気になるお腹のハリにも効能を発揮してくれるのが嬉しいですね。
アスティ プラセンタコラーゲン 2500 Essence 30包
プラセンタが小分けの袋に入っているタイプの商品です。
小分けになっているので、大さじで量を量る必要がなくとても便利ですね。
プラセンタとコラーゲン以外の成分は一切含まず、余計なごまかしをしないところも好感が持てます。
1日に飲むプラセンタの量がわからないところがネックなところです。
濃縮リッチプラセンタ【パウダーサプリメントメント】
プラセンタの他に、ローヤルゼリーやツバメの巣、赤ワインエキス末などを含んだリッチなプラセンタ粉末です。
美容への効能の高い成分を豊富に含んでいるので美肌への期待大です。
1日あたりのプラセンタ接種量はあまり多くないので、プラセンタ本来の効能の実感は薄そうです。
パーフェクトアスタコラーゲンパウダー プレミアリッチ
コラーゲンの補給をメインにアサヒから作られたコラーゲンパウダーです。
プラセンタエキス他、多数の美容成分を配合しています。
プラセンタ自体の量を明確に提示されていないので、プラセンタ粉末だと思って飲むのはおすすめできません。
馬プラセンタ30g
プラセンタ粉末の抽出方法から製法までちゃんと明記されているプラセンタ粉末です。
1日に飲む量に含まれるプラセンタの量が200gと、とても多い部類に入るのでプラセンタの効能をしっかりと実感したい方にはおすすめです。
品質にこだわって作られているようなので、粉末タイプのプラセンタの中では特におすすめの商品となっています。
プラセンタを飲むなら原末(粉末)タイプを選びましょう
原末というのは、エキスからプラセンタだけを取り除いたもので、液体は原末を取り除く前ということになります。
そして、プラセンタ成分(液体)30,000mg配合などというのは原末を取り除く前の数値となるので、原末換算すると10mg程度と少なくなるのを忘れずに覚えておきましょう。
プラセンタは種類によってカプセルタイプのものと錠剤のもの、粉末のままの物がありますが、これらは形状は違いますがどれも粉末タイプのプラセンタという認識で間違いありません。
プラセンタは『ドリンクタイプは選ばない』ようにするとプラセンタの高い美容や健康に効能が期待できるということですね。