プラセンタの品質を分ける「抽出技術」と「製造方法」をまとめました


美容と健康にうれしい成分として今女性に大注目のプラセンタサプリメントですが、牛や馬のプラセンタ(胎盤)がサプリメントになるにはいくつもの過程を経ています。その行程がプラセンタの品質の決め手ともいえる重要なポイントとなります。

 

このページでは、プラセンタ選びに失敗したくない方必見の、プラセンタの抽出技術と製法についてわかりやすくまとめてご紹介します。

プラセンタサプリメントの製造工程

プラセンタはそのままの状態ではサプリメントメントや医薬品には使用できず、原料の確保から製品化までの間に様々な工程を通ります。

 

非常に多岐に渡るプラセンタの製造工程を大まかに3つに分けると胎盤→プラセンタエキス→プラセンタ原末の段階を経てサプリメントメントに加工されます。

 

プラセンタを抽出する製法や、乾燥する方法は多種あり、各メーカーが嗜好を凝らした独自の方法を採用することで商品の差別化を行なっています。

 

プラセンタの抽出方法や乾燥の方法は、プラセンタサプリメントの品質を決定づける重要な要素になってきます。

 

純度が高く高品質なプラセンタエキスを使用したサプリメントを選ぶには

 

  • 厳選された原材料(胎盤)を使用
  • 抽出技術が高い
  • 乾燥させ粉末化する技術が高い

こちらの3つの条件が揃ったサプリメントを選ぶことが重要です。

 

たとえ優れた原料を使用していても、抽出方法がお粗末だとプラセンタの成分が壊れたり不純物が混ざってしまうなど、商品の品質はどんどん下がってしまいます。

プラセンタの抽出方法にはどのようなものがあるの?

プラセンタサプリメントの原料となるプラセンタの抽出は、サプリメントの製造過程の中でコストが非常にかかるだけでなく、技術力の差が出る工程になります。

 

プラセンタの品質について

プラセンタの有効成分をなるべく壊さず、純度の高いプラセンタを抽出する製法をとっているプラセンタサプリメントを選ぶことが効能を実感するための重要なポイントです。

 

現在、プラセンタの抽出方法には次の7つの方法が用いられています。

 

  • 加水分解法
  • 高圧加水分解法
  • 培養細胞法(セルカルチャー)
  • 酵素分解法
  • 高圧酵素分解法
  • 凍結融解法(細胞破砕法)
  • 凍結酵素抽出法
  • 分子分画法

加水分解法

プラセンタを分解釜に投入し、塩酸等の酸を加えることで化学反応により主成分であるたんぱく質を分解・抽出する製法。医療用ヒトプラセンタ注射剤「メルスモン」に採用される製法です。

 

加水分解法のメリットは、アミノ酸レベルまでたんぱく質を分解することができることと低コストであること、酸による減菌効能があることなどがあげられます。

 

デメリットは、酸を使用することにより一部有効成分が破壊・分解しやすくなること、高温殺菌により有効成分が壊れやすいことがあげられます。

高圧加水分解法

加水分解法でたんぱく質を分解したプラセンタを高圧抽出器で再抽出し、微粒化(ナノ化)する方法です。

 

ナノ化することで成分の吸収率が高まり、プラセンタ特有のニオイを抑えることにも繋がっています。

 

デメリットは、抽出に手間が掛かるためコストが高くなる点です。

培養細胞法(セルカルチャー)

ウルトラフィルターという独自のフィルター技術により細胞を生きたままの状態で抽出できる最先端の抽出技術になります。

 

メリットは、特殊フィルターによる非加熱処理のため有効成分が壊れないこと。

 

反対に、最先端の特殊技術ということで抽出にコストが掛かり、商品価格も高くなります。

酵素分解法

有効成分を多く抽出できるため多くのメーカーが採用するプラセンタサプリメントの主流となる抽出方法です。

 

低温殺菌したプラセンタの細胞壁と酵素を反応させることで不要部分を分解し、有効成分を抽出する方法になります。

 

医薬品プラセンタのNO1シェアを獲得しているスノーデン社が採用している製法としても有名です。

高圧酵素分解法

高圧加工装置にプラセンタを投入し、高圧下でプラセンタを酵素分解する方法です。

 

通常の酵素分解法よりも酵素の働きやすくなり有効成分が抽出されやすい特徴をもっています。

 

また、高圧下では細菌が死滅しやすく微生物の繁殖を抑えることができるため安全性も高くなります。

 

プラセンタを低分子化することもできるため、プラセンタが持つ本来の効能を実感しやすい抽出方法になります。

凍結融解法(細胞破砕法)

プラセンタを液体窒素で急速に凍結、解凍を繰り返すことで有効成分を抽出する方法になります。

 

高い技術や手間がかからないためコストを安く抑える利点があります。

 

ただし、タンパク質の質が劣化したり、不純物が混ぜるなど低品質になりやすい抽出方法でもあります。

凍結酵素抽出法

凍結融解法と酵素分解法を組み合わせることで、凍結融解法のデメリット有効成分の抽出率の低さをカバーした抽出方法になります。

 

胎盤の低温処理をした後に酵素分解をすることで有効成分を破壊することなく抽出することができます。

 

ただし、時間やコストがかなり掛かってしまいます。

分子分画法

細かい目の分離膜(特殊フィルター)によって不純物を除去し、有効成分だけを抽出する方法です。

 

医療用ヒトプラセンタ注射剤ラエンネックに採用されている抽出方法で、成長因子などのデリケートな成分も壊すことなく抽出することができます。

 

最近では複数の抽出法を組み合わせより高い有効成分を抽出しているメーカーもあります。

 

プラセンタサプリメントの質を見極めるために、購入前に抽出方法をチェックするようにしましょう。

  スプレードライ製法 フリーズ製法
乾燥方法 デキストリンなどの高温希釈剤を塗布し乾燥 -30度に凍結→真空状態に→水分を蒸発させる
メリット

純度をコントロールすることが可能・コストを抑えられる

純度・栄養成分を損なわない
デメリット

気体の高温化により有効成分が壊れる可能性ある
希釈剤により純度がさがる

コストが高い

プラセンタサプリメントのランキング上位の商品の多くは、フリーズドライ製法が採用されています。

 

フリーズドライ製法はコストがかかりますが、プラセンタエキスの純度と有効成分を損なうことなく粉末化できる優れたメリットがあります。

 

一方のスプレードライ製法は希釈剤により、プラセンタ濃度の純度が低くなる可能性があります。

 

プラセンタの含有率には表示義務や厳密なルールがないため、意図的に濃度を薄めたプラセンタを使用した商品を製造することもできてしまいます。

商品を購入する前に

粗悪品をつかまされないためにも、プラセンタエキスの抽出方法同様、乾燥方法にも注目しましょう。

 

フリーズドライ製法に関するより詳しい上はこちらの記事をあわせてお読みください

 

高品質のプラセンタサプリメントと出会うには抽出技術と製法のチェックが必須

プラセンタサプリメントの品質を見極めるうえで、使用されている「プラセンタの質」は非常に重要なポイントです。

 

安全な原料を使用し、有効成分をしっかり抽出できる製法で抽出されたプラセンタを使用したものを選ぶようにしましょう。

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